2011年10月3日月曜日

10月4日執筆メモ;犬だけに聞かせる特別広告、ネスレ考案の新宣伝法

犬だけに聞かせる特別広告、ネスレ考案の新宣伝法
 2011年10月4日 17:00
19世紀末に活躍したイギリスの生物学者が開発したのが、周波数22000Hz程度の音を発する特別な笛である。ようするに、これが"犬笛"である。人間の可聴範囲は20Hzから20,000Hz程度であり、これ以上はどんな音も耳にする事は出来ない。22000Hz以上の音色を聞き分けるのは犬や猫など一部の動物だけであり、この生物的特徴をうまく利用した発明品である。現在でも訓練や称呼などに利用されている犬笛だが、この度、ある企業もこうした生物特徴を取り入れ一アイデアを浮かべたようだ。


ネスレは飲料事業などを展開するスイスの食品大手企業だが、ペットフードとしても世界最大手のシェアを誇る会社である。30日、同企業は「ペットの犬向け」テレビ宣伝の放映をオーストリアで開始しており、宣伝の中で犬だけに聞こえる高周波を使用している事を発表している。CMはドッグフードブランド「Beneful」をPRする20秒程度の映像。CMの中身はユーチューブ上にアップロードされた公式動画『BENEFUL TV Soundspot』で確認する事が出来るが、内容はドッグフードを紹介する一般的な広告で、我々人間には特別な音は聞こえてこない。

音の認識能力には人間の中でも個性がある。心理学では有名な「カクテルパーティー効果」は、どんな騒がしい場所にいても、自分の名前が呼ばれた時には思わず反応してしまうという人間の特徴的な認識能力を示している。そういえば、どんなに泣いている赤ちゃんもピタリと泣き止む「タケモトピアノ」のCMが話題になった事があるが、こちらは偶然の現象。まだまだ、音に関する研究も開拓の余地がありそうだ。

【記事:G・JoeⅡ】

(ユーチューブ:ネスレ)http://www.youtube.com/watch?v=UTF3Gc22va4&feature=related
(ユーチューブ:タケモトピアノ)http://www.youtube.com/watch?v=6J2dpKi3VUo&feature=related

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