2011年7月8日金曜日

▼若きウェルテルの悩み▼ゲーテ▼1774

薄幸ウェルテル身の上話
5月に友への手紙を開始
精霊漂う田舎の街で
のびのび自然と気ままな暮らし

なつく子供に絵画の話
舞踏で人妻ロッテと出会い
すべての世界が彼女になりぬ
病床付き添う彼女の姿

「熱中抑えて」天使は語る
愛していると友に語りつ
感性澄んだが絵に打ち込めず
逢わずの決心すぐ揺れ逢いに

婚約帰宅で去ろう決めるが
やはり向かって彼らと愉快
婚約公職素晴らし男
私は彼から「旅行」と銃を

破滅の論理を友に語りし
退屈村去り結局元へ
無邪気な彼女は私知りつつ
無防備会話で悩まし心

黒い瞳を見るだけ至福
婚約それほど私は怒り
ロッテ友人忠告あるが
去っても消えぬ深淵愛が

改め編者が彼語るには
自殺の観念慣れ親しんで
聖夜の前夜に会話後手紙
最後の会見狂おしキスを

永遠さよなら彼女の言葉
ピストル拝借婚約頼み
魂静かに熱情共に
彼女を想いつ引き金引いた

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