2011年9月10日土曜日

9月10日執筆メモ;鉢呂吉雄経産相がとんでも失言、大丈夫かオヤジ世代

鉢呂吉雄経産相がとんでも失言、大丈夫かオヤジ世代
 2011年9月10日 17:12
ナポレオンがエジプトに遠征した際、大尉のピエールが大変貴重な知的遺産を入手した。古代エジプトの文書が書き記された、いわゆる「ロゼッタ・ストーン」である。それからおよそ20年後の1822年、フランス助教授のシャンポリオンが同じ記号に着目しアルファベットや文法を解析する方法で古代エジプト文字の解読に成功。そのロゼッタ・ストーンに描かれていた珍しい文言が「今時の若者は何を考えているのか分からない」という言葉である。当時から世代間には価値観の格差があった模様だが、はっきり言って、我々若者も、もうオヤジ世代の行動をまったく理解出来ない。

8日、鉢呂吉雄経済産業相が東京電力福島第一原発の視察を終えた後、報道陣に向って防護服を擦り付けるような仕草で「放射能をつけたぞ」などと幼稚なジョークを飛ばし、大騒動に発展している。また同相は午前中の会見でも福島原発周辺地域を「死の町」と軽々しく発言していたという。10日午後になって「迷惑をおかけしたようでお詫びする」といった内容の謝罪会見が開かれたが、今後の進退については「精一杯頑張る」として続投に意欲を示した。先日発足したばかりの野田新内閣から早くも低次元の騒動が勃発してしまった形で、野田総理は「本人の真意を確かめた上で任命責任について語る」と慎重な姿勢を示している。

今年8月、ベルギーのプロサッカーリーグにおいて、一部サポーターがゴールキーパー川島永嗣選手に対し「カワシマ!フクシマ!」と震災を意識したような野次を飛ばし、川島側が猛抗議する事件が発生した。事情をよく知らぬ外国人ならまだしも、同じ日本人の、しかも統治機関の大臣が「放射能つけちゃうぞ」ジョークである。"チームドラゴン"の松本元復興相が起こした騒動も耳に新しいばかり。「政府にはまともなオヤジはいないのか!」と指摘されても、返す言葉がないはずだ。

【記事:G・JoeⅡ】

(※10日午後9時25分現在、同相は新たに記者会見に臨み、大臣の辞任を公式に発表した。新内閣での大臣就任から9日後のスピード辞任劇である)

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