アンドロイドタブレットの印象は?acer社「A500-10S16」
2011年9月1日 20:00
人生初のタブレット体験へ
2011年7月1日より発売となったアンドロイドタブレットPC「ICONIA TAB A500-10S16」が、8月9日よりシステムアップデートを開始している。主にはインターフェイスの日本語表記が完全補填された。タブレットに懐疑的であった筆者だが、価格.comで好評価を得ている事(9月1日時点でタブレット部門の売上・注目度1位)、またAmazon.co.jpで送料無料の31708円と低価格であった事(9月1日現時点の最安値は32375円)を受け、購入に踏み切った。結果として、とても満足している。・・・が、購入には注意が必要だ。
そもそもアンドロイドって?
コンピュータの仮想空間には部屋の様式(基本OSソフト)がある。現在最大のシェアを誇るパソコンには、「ウィンドウズ」様式の部屋が用意されている。これは窓をうまく使った部屋で、見た目がとても分かりやすい。一方、最近話題となっているのが「アンドロイド」様式の部屋である。特徴は部屋にある物を指でタッチできる直感的な操作感覚。「ウィンドウズ」様式とは違い家賃がタダ(オープンソース)という事もあって、米国・国内スマートフォンでもっとも多く利用されている部屋だ。この「アンドロイド」様式は、最近になってパソコンにも使用されるようになった。
操作感はばっちり
タブレットPCの代表格たるアップル社iPad2の操作感と比べてみても、A500のリスポンスの良さはまったく引けを取らないイメージだ。タッチやソフト(アプリ)の起動にはほとんどもたつかず、液晶もじつに美麗だ。電池の持ちも問題なく(公式は連続駆動10時間)、多少重みはあるがタブレットとしての機能性を阻害してはいない。BluetoothやUSB接続端子で一般キーボードを使える点も評価できる。iPadが完全に無視したストレージ回りについては、micro SDカードリーダ搭載によって、内臓16GB(実際に使用可能な領域は12GB程度)に加え、最大32GBまでSDカードによる増設が可能。USBから外部メモリも認識させる事ができる。
インターフェイス設定
「ウィンドウ」様式では、最初の画面(デスクトップ)は1画面のみ。「アンドロイド」様式にはタッチで移動させるタイプの5画面が存在する。画面右上の「+」をタッチし、自分なりの画面を設定することができる。また、「ウィンドウ」様式の「スタート」と同じ機能を持つのは、「アンドロイド」様式の画面右上にある「アプリ」。ここからインストールされたソフトを起動させることができる。筆者の場合は壁紙を「星空」にした上で、中央画面には何も置かず、1枚右の画面に「時計」「VitalPlayer」「フォトブラウザ」「マップ」「Docs To Go」「ギャラリー」「設定」「ブラウザ」「ナビ」「カレンダー」のショートカットを置いている。
筆者の場合は
このタブレットに期待したのは「電子書籍閲覧・簡単なネット閲覧」。SDカードに入れている約1万冊の電子書籍(PDFファイル)を「Docs To Go」アプリで読んでいる。「ブラウザ」でインターネットを閲覧しているが、現時点で不足を感ずる所はなにもない。起動時間の短さ、駆動時間の長さ、操作性と機能性の良さ――たしかに、新型デバイスとしてタブレットPCはかなり使い勝手の良い革新的な電化製品である。
タブレット世界への注意書き
操作感はとても良いが、操作の方法に慣れるまでに時間を要する。これまでパソコンに慣れていた者も、かえって「アンドロイド」様式の雰囲気に苦戦を強いられてしまいそうだ。直感的な動作が前面に押し出されたが、その自由度の高さが逆に一般ユーザーの混乱を招いている。使用目的が明確で機械の操作に一定の感性を持つユーザーには有益なアイテム、機械に慣れていない者にはまだ敷居の高いアイテム、と言える。今後、一般ユーザーがタブレット世界の住人となる為には、機能と操作をとことんまでシンプルに制約する事が必要となろう。――と、いうのが筆者の印象である。多少値段は高めとなるが、「ウィンドウズ」様式のタブレットPCも充実し始めている。これまでのパソコン感覚を失いたくないユーザーはそちらを検討しても良いだろう。
【記事:G・JoeⅡ】
0 件のコメント:
コメントを投稿