横浜丘坂明治期館
布団を畳んで階段トントン
娘は下宿の仕事をこなし
庭出て日課の旗上げゆらり
タグ船旗上げ応ずる青年
自転車キコキコ学校向かう
娘も通学トントン歩き
文化保存の校内騒ぎ
離れの祖母は娘気遣い
彼女の日課と亡き父想う
旗を降ろして仕事を終えて
娘は寝る前静かに読書
妹頼みで文化の館
学術思想の躍動魔窟
賑やか討論飛び交う笑い
娘手伝う新聞作業
買い物出るとばったり青年
後ろちょこんと自転車坂を
文化保存の全学討論
見張りつけつつ騒乱怒涛!
娘は青年館を案内
父朝鮮戦消息不明
写真見青年はっとし疑念
親父に過去問い兄妹事実
娘提案館の清掃
ゴシゴシどやどや華麗に蘇生
青年急激冷たく接し
娘困惑「ハッキリ言って!」
雨中一緒に傘歩きつつ
「まるで陳腐」と兄妹告げる
吹っ切れ娘は凛とし接し
逆に照れるは少年姿
部長青年娘で談判
帰路で二人は海辺で談話
バス停告げ合う素直な想い
翌朝「保存!」の決定歓声
飛び出し二人は船長元へ
兄妹違うと把握しうるり
黄昏タグボト肩を並べて
坂の上では旗ゆらゆらり
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