2011年8月17日水曜日

8月17日執筆メモ;"すまんべ"では許されない、戦争は知るだけに留めよ

"すまんべ"では許されない、戦争は知るだけに留めよ

 2011年8月18日 18:00

猛暑のせいだろうか。現実世界ではなく、電子空間が騒がしい今夏である。8月に入って立て続けに発生しているツイッター騒動に、また新たな騒ぎが加わった。しかし、こちらは起こるべくして起こった感のある人物。きわどい問題発言を連発して人気を博していた北海道長万部町のゆるキャラ「まんべくん」公認のTwitterアカウントだが、終戦記念日近辺で先の大戦に関する無知蒙昧な発言を繰り返し、とうとうアカウント停止の処分を下されたのだ。



歴史上類を見ない未曾有の大戦争、第二次世界大戦が勃発したのは1939年だ。数ヶ月で終わると見なされていた戦争は丸6年間続く騒乱となり、世界各地で血が流された。想像を絶する特定民族の大虐殺、歴史上初めて武器として使用された、原爆を始めとする数々の大量殺戮兵器…人類にとっては大きな転換点であり、また一個の人間にとっては激震の歴史である。すべてが終わった1945年からはや半世紀が経過して、当時の戦争を知る者は「曽祖父・曾祖母」世代の人々という時代になった。



日本の若い世代は、当然、戦争を知らない。教科書に書かれている数行の文章は戦争に含まれるあらゆるテーゼを何も示していない。彼らは映画や写真、何かの折に触れた証言などから、その戦争の真実の一端を知る事になるだろう。そして、筆者は強く主張するが、知る以上の領域に立ち入るべきではない。決して、批評をしてはならない。戦争とは、そこに参加した如何なる人物であろうと、その全員が加害者であり、またその全員が被害者なのだ。次世代の我々に与えられた使命は、あの歴史を繰り返さぬよう、新しい世界を築く事だけである。



【記事:G・JoeⅡ】

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