2011年8月22日月曜日

8月22日執筆メモ;吾郎監督の才能開いた『コクリコ』、トロント映画祭へ

吾郎監督の才能開いた『コクリコ』、トロント映画祭へ
 2011年8月22日 18:06
世界に名立たるスタジオジブリのアニメ監督、宮崎駿を親父に持った宮崎吾郎が、監督二作目となる『コクリコ坂から』を製作し、現在国内公開中である。国内大手の映画批評サイト「Yahoo!映画」上では賛否両論入り混じっている様子だが、試写会後に見せた親父さんの晴れやかな笑顔が証明するように、作品そのものの完成度は実に高い。そんな『コクリコ坂から』が、早速、国際映画祭に登場する。

現地時間16日、第36回トロント国際映画祭の外国映画部門に『コクリコ坂』が出品される事が明らかとなった。同映画祭には純粋な市民が映画を鑑賞し受賞作を決める"観客賞"が設けられている事に特徴を持ち、その評価は純粋な市場評価に近いものとなる。アカデミー賞の前哨戦とも揶揄されている今回の映画祭で、古き良き、活気のあるかつての昭和時代を描き出した『コクリコ坂から』が、どのような評価を得る事になるだろうか。

物語の緩急に"ムラ"があったが、この点を除けば、人物の細やかな動き、風景と音楽の構図まで、吾郎監督は実によく『コクリコ坂』を描ききっていた。もっとも、人物描写に親父さんからの密かなテコ入れがあっての完成であったが、吾郎監督はスタジオジブリの未来につながる仕事を成し得たと言えるだろう。

【記事:G・JoeⅡ】


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