時給24万円超!?都教育委員会の実情明らかに
2011年8月24日 19:07
「一分間さえ休む暇がない時ほど幸せなことはない。働くこと、これが生きがいである」――と、昆虫の研究に勤しみ、生物学に大きく貢献したファーブルが語る。さて、一方、彼らは一分間さえ働かなくとも、経済的な幸せを安穏と享受しているようだ。
24日、東京都が教育委員の月額報酬に関する驚くべき事実を明らかにした。教育委員会メンバーは会議に出席しなくとも月額報酬について満額支給されており、その額はなんと教育委員長が52万8000円、4人の教育委員は43万2000円であるという。また、通常時においても、教育委員会の会議は月1~2回開かれる程度であり、2010年度は計21回あった。1回の会議は30分から2時間程度。1回の会議を平均75分として、単純計算で委員長は時給241371円(52万8000円×12ヶ月÷21÷75×60)、委員が時給1974857円(43万2000円×12ヶ月÷21÷75×60)という事になる。
よくある日本の腐敗話だとは言え、日額制の導入が進んでいる神奈川県や大阪府の例を鑑みても異常な額だと言える。教員の不祥事や教育水準の低下が続いている昨今、彼らがこうした対価に見合う労働をしているとは言いがたく、都民は反発の声を上げることになりそうだ。尚、都教育庁側は「条例に従っている」とコメントしている。
国民の7割は誠実に、直接的な労働に属している。1割は誠実ではないが、直接的な労働に属している。そして、残り1割が彼らを支配し、管理している。この残り1割のうち、8割がまともな労働を行っていない。彼らは境遇や幸運で得た優位性を固持し、既に頑丈に固められた城壁の中で胡坐をかいているのだ。もっとも、これは確証の無い、筆者の勝手な仮説なのだが、それにしても今回のような"珍事"が明らかになる度に、現代社会に残る暗部を見て辟易としてしまうのだ。少数支配・多数隷属の社会は21世紀で終わりにしたい。近未来は、万人分担・万人活動を社会の基盤に組み込みたい。
【記事:G・JoeⅡ】
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