またも顧客情報流出、今度はアメリカンホーム保険
2011年8月15日 14:17
2009年1月26日、三菱UFJ証券システム部の部長代理が、同社の保有していた証券顧客情報をほぼ丸ごと転売した事が判明し、大問題に発展した。約149万人分の個人情報を不正に引き出してCD-ROMに保存し売却、また同様の手口で更に約122万件の企業情報も売却した。信用問題の失墜も去ることながら、会社としても70億円以上の被害を出したという事件。こうした流出問題は後を絶たないが、結局、大手企業も有効な対策を打ち出せずにいるらしい。
15日、アメリカンホーム保険が顧客情報流出の発表を行った。代理店から顧客情報3718件が名簿業者に売却されていたという。先日にはアフラックでも代理店から契約者情報1万2902件が不正に売却される事件が起こったばかり。この代理店は同様の業者で、情報流出は合計1万6620件となる。既に警視庁が事件の調査に当たっており、企業側も全面的な協力体制を示している。
倫理問題で論じられる事が多い荀子『性悪説』と孟子『性善説』だが、善悪というよりも、人間には行動に傾向がある事を知るべきである。「人間は生活条件を優勢にする現実的な手段が存在する場合、それを見逃すケースは極めて少ない」というのが、筆者の仮説である。結論から言えば、企業に留まらず、人類全体に必要なのが"行動原則"である。筆者はかねてより「行動には合意を必要とするべきである」という事を主張している。今回の場合、合意なき行動を禁ずる、確固たる企業原則が欲しいところだ。頼みますよ、ネコとアヒルとアメリちゃん。
【記事:G・JoeⅡ】
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