2011年8月10日水曜日

8月10日執筆メモ;スクエニ業績不振、ゲーム業界のゆくえは如何に?

スクエニ業績不振、ゲーム業界のゆくえは如何に?
 2011年8月10日 17:33
17世紀に活躍したフランスの哲学者パスカルは、"人間が葦のように弱く、しかし考える事の出来る存在だ"と語った。クレオパトラの鼻が少し低かったのなら歴史も簡単に変わってしまう、それほど人間の運命が儚いバランスで支えられている事を語ったのも彼だ。この論理の流れで、彼は絶望的な儚い運命を考える事の出来る人間が、必然的に"気晴らし"を求めるのだと語っている。さて、その一方で、人間が何でも慣れてしまうと語ったのが、文豪ドストエフスキーである。

5日、ゲーム大手スクウェア・エニックスが平成24年3月期 第1四半期業績を発表し、売上高245億2900万円、営業利益21億7800万円、経常利益14億8700万円、純利益6億9000万円であった事が明らかとなった。純利益は前年比61.9%と大幅ダウン。前年度には国内『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』、国外『ファイナルファンタジーXIII』など主力ゲームソフトが存在したが、今年度はこれらに代替するヒット作品を送り出せなかった事が影響しているという。

同社だけではない。任天堂は先月28日、2011年4~6月期の連結営業損益を発表し、377億円の赤字を報告せねばならなかった。新型ハード機種である『3DS』の売り上げが伸び悩み、結果として同機種の定価を11日より10000円値下げの15000円に設定した。あんなに魅力的で楽しく、まるで人生そのもののように没頭したゲーム黎明期の時代。あれから現代成熟期を迎え、多くのユーザーはこの気晴らしに慣れきってしまった。今後、ゲームという文化はどのように形を変えていくだろうか。

【記事:G・JoeⅡ】



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