FBIとオーストラリア地元警察の見事な連携プレー!
2011年8月17日 17:00
"テロリスト"などという言葉を耳にしても、比較的若い世代は遠い国の犯罪者、対岸の火事ぐらいにしか思わないのかもしれない。実際、筆者がそうである。ところが国内でも、占領や乱射、爆破などで無差別なテロを行ってきた、世界革命を旗本とした犯罪集団が存在した。1971年に結成し、その後2001年に解散した日本赤軍である。奥平純三、佐々木規夫、坂東國男、仁平映、松田久、大道寺あや子、岡本公三らは現在国際指名手配中であるが、日本との国交がない北朝鮮に逃げるなどして法の裁きから免れている。
15日、米ケンタッキー州ルイビルで米連邦捜査局(FBI)が「爆弾愉快犯」のオーストラリア人(50)を逮捕した事が報じられた。逮捕された犯人は、米国ではなくオーストラリアのシドニー近郊で少女(18)の首に爆弾のような物を結び付けたとして手配されていた人物。男は仕事で米国に渡航していたが、FBIはこれを見逃さなかった。オーストラリア当局と緊密な連絡での逮捕、見事である。こんな遠隔地での逮捕を想定していなかったせいか、男は逮捕の際、驚きの表情を浮かべたのだとか。
交通・情報技術が発達した昨今、地球は限りなく狭くなりつつある。犯罪はどこでも起こり得て、また犯罪者は資金と覚悟さえあれば、どこへでも行く事が出来てしまう。日本赤軍はその典型的な例であろう。今回のFBIと地元警察の見事な連携プレーに、学ぶべき点は多そうだ。未来、インターポールなどを介する形で、地球規模の、より円滑な治安システムが構築される事を願ってならない。そしてその際には、罪と罰を決定付ける、世界共通の大原則が必要となるだろう。
【記事:G・JoeⅡ】
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