芸能界に思わぬ波紋、紳助が去った後のテレビは?
2011年8月24日 01:04
「芸能界はてっぺんまで登るだけじゃ駄目だ。ゆっくりと下まで降りて、そこで本当に、登山が成功したという事になる」武田鉄也さんが語ったという言葉を引用し、「オレの場合はてっぺんの裏の崖から落ちてしまった」と、島田紳助が会見で涙ながらに述べた。
23日、日本エンターテイメント界を牽引していた大物芸能人のうちのひとり、島田紳助が芸能界引退を表明した。引退前に唯一電話で話したというタレントの松本人志からは引退を留まるよう励まされたと言うが、「筋を通す」と断言した紳助の意志は堅かった。2004年にも女性マネージャーとのトラブルが傷害事件に発展し、無期限芸能活動停止の措置が下される騒動があったが、今回は完全な引退表明である。
先日の24時間テレビはもとより、数々の冠番組を持つ存在感の大きいタレントだけに、今後のエンターテイメント界に走る波紋は大きい。島田はレギュラー番組だけでも日本テレビ系『行列のできる法律相談所』、『人生が変わる1分間の深イイ話』、TBS系『紳助社長のプロデュース大作戦!』、テレビ東京系『開運!なんでも鑑定団』、フジテレビ系『クイズ!ヘキサゴンII 』と、各局の人気番組の司会者を務めている。各局は後継番組の建て直しを迫られ、特に早々にフジテレビは、本日24日夕方放送予定の『クイズ!ヘキサゴンII 』の処遇を検討しなければならない。
日本テレビは日・月曜日21時枠、TBSは火曜日19時枠、フジテレビは水曜日19時枠、テレビ東京は火曜日21時枠が抜け落ちる。局側としてはこれまでの視聴者を牽引する為に、司会者主導の賑やかなバラエティ番組を企画したい所であろう。となれば、番組司会者として名前が挙がるのはくりぃーむしちゅー、雨上がり決死隊、ブラックマヨネーズ、千原ジュニア(千原兄弟)、後藤輝基(フットボールアワー)といった勢いと先導力のある若手陣だろうか。
例えば、『ヘキサゴン』(水曜日19時枠)は水曜日におけるフジテレビのバラエティ番組スターター的役割を担っていた。同局はここから23時まで、キングコングら司会『はねるのトびら』、明石屋さんま司会『ホンマでっか!?TV』、ロンドンブーツ司会『ベストハウス123』と人気バラエティ番組が続く。他局同枠としては日本テレビが山里亮太(南海キャンディーズ)司会『謎解きバトルTORE』、テレビ朝日がネプチューン司会『ナニコレ珍百景』など。フジ側としては何としても、この場所に類似するバラエティ番組をはめ込みたいところだろう。
ただし、日本テレビの『行列のできる法律相談所』、『人生が変わる1分間の深イイ話』(日・月曜日21時枠)は、ニュース等に挟まれたバラエティ色の薄い時間帯。自由度の高い編成が期待出来そうだ。スタートレックファンの筆者個人としてはどうしても、同枠に宇宙科学を取り扱うような知的番組、またはハードSFタッチのドラマなどを入れてほしいと感じている。あるいは国内ではまだほとんど見かけない、リアリティーショー(ドキュメンターリータッチのバラエティ番組)の登場も興味深い。さて、どうなるか。
【記事:G・JoeⅡ】
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