世界最古の微生物化石を発見、時期は34億年前か
2011年8月23日 18:34
1990年、マイケル・クライトンが発表し、その後スティーブン・スピルバーグ監督による映画化により大人気を博したシリーズ、それが『ジュラシック・パーク』だ。実はスピルバーグ自身、同作品で打ち立てた興行収入9億1469ドル(世界歴代14位)を未だに更新していない程の支持を得たのだが、さて、この物語は、恐竜の血を吸った蚊が琥珀化石として発見される場面から幕を開ける。こちらの化石は約6550万年前の白亜紀末期の設定であるが、なんと今回発見されたのは「34億年前」だ。
22日、ウエスタン・オーストラリア大と英オックスフォード大の研究チームがオーストラリア西部で原始的な微生物の化石を発見した事を明らかにした。その微生物が存在したのは約34億年前とされ、黄鉄鉱の微粒子痕跡がある事から硫黄を養分して生息していたと推測されている。生物細胞だと結論付けられた最も大きな要因は、細胞の3次元構造分析により、壁の厚さがほぼ一定である事、また細胞活動の痕跡がある事が挙げられている。
現時点で科学界が仮説付けている地球の年齢は、46億歳。46億年前、太陽系に地球という惑星が誕生し、その後は奇跡的とも言える地殻活動と大気活動により海と陸が姿を現した。34億年前、それは地球の活動が穏やかになりつつある時期で、海の中に誕生した小さな単細胞生物は硫黄など手近にある成分を主食として生存を続けた。光合成生命体が誕生するのはそれから4億年後、陸上生命体が誕生するのは更にそれから15億年後である…いやいや、「34億年前」の微生物だって?想像もつかない。じつに浪漫だ。
【記事:G・JoeⅡ】
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